コラム
生まれ育った家をリノベーションすると
今年もあとわずかになりました。
私は今年何をしたのだろうと考えた時、
旧光荘、その前は私の生まれ育った家、今は事務所兼リノベモデルのはらっぱ、
そのリノベーション工事に尽きると思いました。
あまりにも濃くていろいろな経験をする事ができた一年でした。
経験できたことの一つに”お施主さん側の立場を味わう”がありました。
普段建てる側、直す側としての自分ではなくお施主さんの気持ちを味わうということはなかなかできるものではありません。
そこには、金額、工事箇所、どんな工事をするか、本当にできるの?などさまざまな想いがあります。
少し直す→直したところとそうでないところをみてもらい展示する→そのやり方で良いのか?→お金の準備→こうしたらどうか?→やっぱりちゃんとやりたい→どんなところをどんなふうにするのか?→ちゃんと裏付けのある納得のいくやり方を考える
私の出した結論は”納得がいく方法で工事を行う”でした。
それが未来の私たちにとって大切だと考えたからです。
だけれど納得がいく方法は新築を普段建てている私たちにとっては、新築レベルいえリノベーションということを考えても普段作っている新築以上に大変な工事でした。
悩んだときは難しい方に行けとは私の信条ではありますが、会社のスタッフにも職人さん達にもなかなか大変なことを頼んでしまったなと後々思いました。
でもそこは素晴らしい職人さんたちと、スタッフのおかげで思った何倍も素敵に、あんしんに、快適に仕上がったのでした。
きっと私がいちばん嬉しいのだなという自信があります。
だってお施主さんの気持ちですから。
わがままを言って思い出の場所をところどころに残させていただいたことも幸せを感じています。
そして経験できたことの二つ目”リノベーション工事でやったことを伝える”があります。
こんな想いで工事しました、こうな風にしました。それをOBさん、職人さん、同業のみなさん。いろいろな方にお伝えする場面がありました。
それは伝えるということの勉強であり、修行であり、私たちにとってとても大切な気づきがありました。
普段は工事をして一人のお客様に喜んでいただくことが仕事ですが、今回のリノベーションは私たちの挑戦であり、これからリノベーションの方向性の一つを私たちなりに作り上げたものです。
それを一人でも多くの方にお伝えするという使命のようなものを感じてさまざまな場所でお伝えしてきました。
それはこれからも続くと思います。
私が感じた”お施主さんの気持ち”。今悩んでいる方、これからどうしようかと考えている方に届けることができたら嬉しいです。
さいごまでお読みいただきありがとうございます。
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