コラム
形がなくなれば記憶もなくなる
私たちは建築をしていく中でお客さんにより良い建物をお届けしたいと考えています。
そのためには日々勉強が必要になります。
構造の安心さ、住まいの心地よさ、挙げるときりがないですがその中で改修について体系的に学べる場として“住宅医協会”があります。
改修には新築にはない別の難しさがあります。
プロとしてお客さんの「よかった」に近づけるご提案は何だろう?という問いに答えるべく、協会の行う住宅医スクールを履修したのは2016年のことです。2021年、実際の工事物件の発表を審査員の先生方に審査していただく検定会を経て住宅医となりました。
私たちは街の工務店として創業して80年以上。
新築だけでなく、改修あってこその工務店だと考えています。
改修をどのようにするかで建物の寿命も、住まい手さんの満足度も変わってきます。
住宅医となってから、その後もいろいろな改修をさせていただきましたが改修の際、大きなテーマとしてあるのは“残すべき建物”ってなんだろう?です。
今回住宅医協会の発行する住宅医通信、各地の住宅医の日々というコーナーを担当させていただきました。残すべき建物を考える時、住宅医の審査員でもある三澤先生は私の中では外せません。今回の文章を通して三澤文子先生、花田佳明先生のお考えに触れられたことはとても幸せなことでした。
これからも、一つでも多くの残されるべき建物が増えると良いと願っています。
住宅医通信 各地の住宅医の日々 https://sapj.or.jp/jutakuinohibi2024-0047/
住宅医協会ホームページ https://sapj.or.jp/
社員研修 《金沢の旅》
こんにちは!広報の角池です。
昨日、定休日を利用して石川県金沢市へ社員研修に行ってきました。
日帰りの北陸なので朝は6時に出発!高速道路でようやく日の出・・・
約3時間半かけて着いた金沢は、北陸ならではの曇り空。目的は古い町並みのひがし茶屋街。
その中でも「国指定重要文化財」のお茶屋「志摩」へ見学に行きました。
屋内に入ると海外のお客様がいっぱい!
ここは1820年に建てられた格式高いお茶屋。
お茶屋は選ばれた上流の町人や文人しか入る事の出来ない場所でした。
そんなお客様を芸妓さんがもてなす場であったわけです。
建物は昔のまま保存されており、建築的目線から見ても興味ある所ばかり。
現場監督はこんな材料をつかってるね♪ この部分のつくりは時代が違う!なんて話をしていました。
そして、祐子社長が芸妓さんだったらこんな感じかしら・・・芸妓さんごっこ。トントコトン♬
心休まる中庭を二階から眺めると・・・ 紅葉がきれいで絵になる!!
社員研修はいつも建物見学に出掛けるのですが、建物を建てた人の想いや工夫をなんども目にします。
それは今に生きる私たちと同じだなと時を越えて感じました。今回も良き旅となりました。
足場が外れました!
はらっぱの庭づくり
こんにちは!広報の角池です。
みなさま、体調はいかがでしょうか?この急な寒暖差や空気の乾燥でスタッフの中にも
鼻水ずるずるな人もちらほら・・・
皆さまも、どうぞお気をつけくださいね♪
さて、先日庭づくりのイベントが開かれました★
ご参加のみなさま!ありがとうございました!!
みんなで作業した庭と言うのは、はらっぱのお家の周辺を『はらっぱのお庭』と言いますが
このはらっぱのお庭の一部を手掛けていただきました♪
それも道路沿いの歩行者の目に留まるような場所です。
作業風景はこちら☟
☟みんなの背中が団結感すら感じる・・・
☟完成したお庭は周りの景色と調和するように♪そして薪用に置いてあった丸太も使っちゃう!!!
お庭づくりを教えてくれたのは、green botanical gardensの角谷緑さん
ご参加の皆さま!ありがとうございました!
旅の目的地
主人と旅行に行くというと何人かの方に驚かれます。
先日は鹿児島に行った際、一度訪れてみたいと思っていた場所がお休みで最終日に再度訪問することになりました。
それは“かごしま近代文学館”。
鹿児島と縁のある作家さんたちの展示があります。
目的は向田邦子さんの展示です。
以前仕事で鹿児島を訪れた際に、知らなかったとはいえ立ち寄れなかったことが悔やまれた私は行ってみたい気持ちが抑えられず念願かなっての訪問でした。
小学生の頃それも二年間しか住んでなかったのにも関わらず、向田邦子さんは館内で特別扱い、常設展示室がありました。
エッセイに出てきたソファーや、本人の声の留守番電話、インタビューの映像など時間を忘れて満喫することができました。
本当に時間を忘れて長居してしまい、その後の行程がずれ込んでしまったのですが、それもよい思い出です。
ずれ込んだのは主人の行きたかった場所でした。
ここでひと悶着ありそうなところですが、私は気楽なもので満足、満足と帰路についたのでした。
だからですかね、一緒に旅行に行くことができるのは。
↑桜島(右)と向田邦子さんが小学生の時に暮らしていた居住跡地の碑(左)