コラム
樹々匠建設さんの設計×梅村工務店の施工の家。上棟
先日、樹々匠建設さんが設計された建物の上棟を、梅村工務店が無事終えることができました。
設計と施工、お施主様。それぞれの想いが重なり、形となって立ち上がる上棟という日は、いつも胸が熱くなります。
それまで、図面という平面にあった建物を立体にできるのは工務店の仕事の醍醐味でもあります。
朝は基礎と土台だけの建物が、一日で家の形になる様子はお施主様も目が離せないと思います。
大工さんの息の合った動きから、樹々匠さんの丁寧な設計が響きあったかのような、心地よい佇まいがすでに感じられる骨組みが出来上がりました。
一日、まるで結婚式のようなあわただしさを笑顔でおもてなしくださったお施主様。
浜松から大工さんと監督さんと来てくださった樹々匠建設の大木さん。
丁寧で確実な動きで棟上げをしてくれた大工さん。
緻密な計画を立てて現場を動かしてくれた監督。
感謝の気持ちはここには書ききれませんが、これからもまだまだ家づくりは続きます。
お施主様の暮らしがより豊かになりますように、丁寧にしつらえていきたいです。
空気の入ってくる場所
今のお住まいに暖かい部屋と寒い部屋はありますか?
以前、私たちはコーヒーを淹れるためにカップを温めていました。キッチンにあるカップはとても冷たかったからです。
なぜ、暖かい部屋と寒い部屋があると思いますか?
そうです。暖房をしている部屋と、していない部屋があるからです。
でも温めたらもう少し家中にあた鯛空気が回っても良さそうですが、どこかに行ってしまうのですよね。
どこに消えていってしまうのでしょうか?
なんだか天井の向こう側に行っている気がしませんか?
はい。それは正解。暖かい空気は天井の向こう側に、そして消えていった空気の代わりに入ってくるものがあります。
それは冷たい空気。いやですよね、でも出て行った分入ってくるのです。それも床と壁の隙間など、一番寒くなってほしくない足元から入ってきます。
隙間風です。
なんだか冷えるなあ、という時には決まって足元がひんやりしているものです。
今、足元冷えるなあと思われたら隙間風の入ってくる隙間がどこかにあるということです。
ところで、隙間のない家ってあると思いますか?
極力隙間のない家、実は作れるのです。
でも隙間がないと息苦しくならないかな?とか心配になりますよね。
なので、あえて空気が入ってくるところはここですよ~という場所をつくります。そして出口もつくります。
三点セットが大切です。
入口と出口。極力隙間がないこと。
入口は暖房、冷房の装置のそばにつくることが基本ですが、
うちの事務所の薪ストーブのそばの空気の入口に手をかざすと風が入っているのがわかります。
ちゃんと冷たい空気が薪ストーブで温められて建物の中をめぐっていきます。
体験したいよ、という方はお声がけくださいね。
この入口を体感することができます。
わお!!ってなりますよ。
(ちなみに新事務所に引っ越してきてからはコーヒーカップを温める必要がなくなりました!)
壁の温かさ、窓の温かさ。
寒くなってきましたね。寒くなると窓の結露が気になる方も多いと思います。
皆さんの家ではどんな感じですか?
どうして結露って起きるのでしょう?知りたいと思ったことはありますか?
イメージしてみてください。
氷の入ったコップに水滴がつきます。あれはコップのそばにある空気に含まれる水蒸気が”冷やされて”水に変わるのです。
家の場合、窓の外が氷の入ったコップです。室内にはコップのそばにある空気。
では水滴がつかなくするためにはどうしたら良いのでしょうか?
①部屋を暖かくする
②部屋を寒くする
この場合の答えは②ですね。
でもそれはちょっと辛いですよね。
別の考え方でいくとやってみることができるのは窓です。
①窓を暖かくする
②窓を冷たくする
この場合の答えはどうでしょう?はい答えは①です。
どうやって窓を暖かく保つかというと、冷たい外の空気と暖かい中の空気が直接触れないようにするのです。
三層構造のカップのようなイメージです。そういった窓にすると窓が冷えず水滴がつきにくくなります。
そしてこの場合、壁にも注意です。
まさかの窓より壁が冷たいという場合壁にも結露が発生してしまいます。
原理は窓の場合と同じです。
直接冷たい空気と触れない部分をつくる必要があります。
まずは、今のお住まいの壁と窓を触ってみてください。
そしてあたたかい窓と壁のある家をつくることもできるということを知っていて欲しいのです。
簡単そうに言ってますが、実は、とても手間のかかるところでもあります。
家が完成してしまうと見えない部分。
建物をつくっている時にだけ見られる部分です。
結露のしにくい建物は骨組みの時から始まっているのです。
今日の格言でした。
現在建築中のお家があります。
好評につき建築途中の見学会を12/21(日)まで開催します☆
ぜひ結露のことにも注目して見てみてくださいね!
まちの明かり
まちを歩いていて、古い建物に気づくことがあります。
昔タバコ屋さんだったのかな?タイルでできた出窓からおばあさんがのぞくところを想像してみます。明かりの消えた建物は息をひそめて何をみているのでしょうか。
まちのそこかしこにお店があって、日用品なら車に乗らなくても買い物ができたのはだいぶ昔のことに。
でも最近自宅でパンを焼いたり、趣味の雑貨をつくってマルシェなどで販売される方が増えてきました。自分がつくったものを喜んでくれる人がいるってそれだけで嬉しいですよね。暮らしと仕事が少し近づいて、売る人と買う人も身近になってまちに賑わいが生まれたら。
そんな気持ちで、私も小さなお店をはじめます。
まちの人とつくる小さなお店です。
まちにもつくる人にも明かりがひとつ灯りますように。
住まいにとって大切なこと
そろそろ薪ストーブの季節ですね。
この頃は窓の外の紅葉を眺めながら仕事ができる幸せを感じる梅村工務店の梅村です。
事務所を移転してから私は、
必要なものがすぐに手に取れる便利さや
室内の快適さ
庭の紅葉を拾うことにも
幸せだなぁ。なんて幸せなんだ。
と他愛もないことに喜びを感じることができるって住まいにとって
本当はとても大事なことではないかと身をもって実感しています。
住まいは器です。
生活とは私たちが日々過ごす時間の大部分を占めます。
そこが”何をしていても幸せ。”と感じれるかどうかは
瞬間から毎日、一年、何十年と積み重ねていったら幸せの度合いは掛け算で増えていくのではないでしょうか。
その幸せの瞬間を作り出せるよう、私たちは日々考えたり勉強したりしています。
まもなく上棟するお住まいは、そんな勉強の時にお会いした浜松の”樹々匠建設”さんが設計された家です。
工務店激戦区といわれる浜松でも特に人気の高い工務店さんで、性能+デザイン+αを確立されています。
その+αは住まい手さまにとっての毎日の幸せを体現されているからこそ、業界をリードし続けておられるのではないかと。
その姿勢に、家をつくるものとして深い学びと刺激をいただいています。
上棟ができたら、きっとその美しい躯体や心地よさを支える断熱などがそこに現れることになると思います。
私たちももちろん住まい手さんもきっと楽しみにしておられるかと。
一つひとつの工程に心をこめて進めてまいります。







