コラム
『古い家の使えるものを残す』こと
3月某日、ユダ木工さんの弊社の事務所”はらっぱ”に使用したドアの取材でした。
その時、ユダ木工広報尾崎さんからの言葉が「古い家の使えるものを残すことが、愛があり意匠として実現しているのがすごい。」でした。事務所を丁寧に取材していただき、その後の嬉しい言葉に私は胸が熱くなってしまいました。
そしてその週、YKKさん主催性能向上リノベデザインアワードにて”はらっぱ”が選考委員賞を受賞することができました。その際、新建新聞社の三浦さんからの言葉がまた嬉しいものでした。
少しご紹介すると
~リノベは地元に建ってきた建築物を地元の人と素材でバリューアップ、センスアップして魅力と価値を増しさらに永く使い続ける”ド・地元建築”それをつくる”ド・地元工務店”として、、。~
私たちの事務所は元私の実家で60年前に建てられたものです。その時に使われていた素材は近くの山の素材を扱う材木屋さんで丸太を仕入れ、祖父や父が皮をむき墨をつけ刻んで構造を、瓦は三州瓦、足りないものはどこか解体したお宅の材料なども使って建てられていました。
素材も職人も地元。またそれを60年後の私たちが国産材や地元の素材を使ってつくる。
少し前までは見向きもされなかったような普通の古い家を昔の姿を残してリノベーションするということを評価してくださる方々がいる。それが嬉しいです。
今は、リノベーションで建物を意匠的に変えるだけでなく、断熱や耐震を新築のように計算したり、データの裏付けをとったりしてつくる技術も進んできました。ですがまだまだそれは広く一般的に普及しているとは言えません。
今回の工事ではJIN建築工房の小森さんに空調だけでなく、構造、断熱の検討に関わっていただきました。
職人さん、監督、設計スタッフと一緒に知恵を絞りより良いもにすることができたと思っています。
携わっていただいた皆さまに感謝しつつ、一件でも多くの残されるべき建物が住まい手さんのもとに届くことを願っています。

