コラム
2026-04-20 12:00:00
おかえり
私が子どもの頃は、父も母も祖父母も仕事で忙しく学校から帰っても「おかえり」と言ってくれる人はいませんでした。
それは近所では当たり前の風景で、子どもは子ども同士で遊んだり習い事に行ったりして過ごしていたように思います。
でも雨に降られてずぶぬれで帰った時は、誰かに「おかえり」と言って欲しかった。家で誰かが待っていてくれるのは特別なことのように思っていました。
自分が母親になり、子どもの帰りを待つことができたかと言えばそうでもなく、寂しい思いをさせてしまったかと今でも心残りです。
私の母がいたときは、孫におやつを用意してくれたり、子どもたちが遊ぶのを見守ってくれていました。近所にゆで卵が好きな子がいて「あの子はゆで卵が好きだなあ」と用意してくれたりしていました。
そのうちに我が家は子どもたちのたまり場に。おかげで妹弟はお兄ちゃんの友達に遊んでもらうことができました。
子どもの小さい時はただ一生懸命で、その日一日が終わったらよし。そんな時おばあちゃんの存在は、子どもにとっても私にとっても大きくてあたたかい存在でした。
子どもは「おかえり」と言ってもらう、それだけでうれしい。
いつか自分がそんなおばあちゃんになりたいです。

