コラム
2026-08-08 10:00:00
並々ならぬ想い
「古い家に対する並々ならぬ想いがありますよね。」的なことを言われることがありました。
確かに年を追うにつれ古い建物が気になりだして道を走るとはっとするほど素敵な建物に目を奪われている自分がいます。
昨日も交差点で目を奪われたのは
低い平屋で茶色の木の建具と雨戸が素敵。目の前の家が壊されて今まで見えなかった建物がみえたのでした。
その方の家まで行って
「もし、直したいようでしたらお声がけください」
と言いたい気持ちでした。
私の思う素敵な建物は昭和の前半に建てられたものが多く、住まい手様もおそらくご高齢でもしかしてその建物にはもうどなたもお住まいでないこともあるでしょう。
若い方には昔の間取りは住みにくいように感じられ、冬は暖房費もかさむメンテナンスもしなければならない。どこかに相談にいけば全部壊して建て替えましょうと言われる。
私は先人の知恵の詰まった、なにより愛すべき屋根の形や、もう手に入らない立派な柱や梁、シンプルな間取りの建物がどんどん壊されてなくなってしまうのが忍びないのです。
そのすべてはちゃんと生かすことができますよ。
必要な工事をすればまだ50年100年この先もずっとこの場所で使い続けることができますよ。とお伝えしたいです。
これは並々ならぬ想いに違いないですね。
1人でも多くの方が、受け継いだものの価値に気づいて一旦立ち止まっていただけたらと思わずにはいられません。

