コラム
ガレージの上に寝室をつくらない方が良い!?
風水や家相では、ガレージの上に寝室をつくらない方が良いといいます。
昔は迷信のように感じていましたが、今思うと、当時の住環境から生まれた知恵でもあったのだと思います。
昔のガレージや土間空間は、外気の影響を受けやすく、冬は冷え込み、湿気や音も上がりやすい場所でした。
その上で眠ることは、体を冷やしたり、落ち着いて休めなかったのかもしれません。
一方、現代のガレージハウスは少し考え方が違います。
私たちは、ガレージを「室内」ではなく「外部空間」として捉え、断熱や気密ラインをしっかり分けて計画し、施工しています。
余談ですが、長期優良住宅がはじまったばかりの約15年ほど前の建築知識2010年9月号には”断熱材の入れ忘れ多発部位”としてガレージと二階床の部分が紹介されています。
外部空間として捉えてとしても、断熱気密がしっかりできているかは別問題だったのですね。
昨年完成したガレージハウスのお客さんに伺うと冬も快適に過ごしていただけているようです。
趣味の場所としての土間空間を満喫されたYouTubeなどもされていて私もお邪魔してお話をうかがいたいなあと思っています。
私たちも住まいの快適さを自信を持ってお届けできるよう日々精進です。
妖精の住む小屋
まだ今の事務所ができていなかった時に駐車場の片隅に小さな小屋がおいてありました。
その頃、私の息子は高校を卒業し就職して仕事をはじめていました。
一緒に犬の散歩に行ったらその日は夕日がきれいでした。
「きれいだね」という私に
「夕日をきれいだと思えるお母さんはいいね」というのです。
どういうことか尋ねると、心躍ることがないと答える息子。
親としてはなんと返答したらよいのか悩みました。
ほどなくして、駐車場の片隅の小屋で時間を過ごすようになった息子。
本を読んだり、寝転んだり。
小屋と一体感のあるさまはまるで小屋の妖精のようでした。
その夏はずっと小屋で寝起きしていたようです。
夕日がきれいに見えなかったことと小屋の関連はわかりませんが、今は元気に過ごしています。
もしかしたら小屋には不思議な力があるのかしらと思った夏なのでした。
暮らしやすさのその先に
私は8年ほど前に自宅をリフォームして暮らしています。
父が建ててくれた家はとても広く、素材も無垢の材料を使っていてよい家だったのですがその当時の断熱や耐震の考え方は昭和の中頃の建物と変わらないものでした。
キッチンにいると冬は寒く、暖房を消したら一目散にこたつのある居間に逃げることだけを考えていました。
家は広いけれど使える場所は少なかったように思います。
今はキッチンにいても寒くないのでゆっくりと料理をしたり片付けをしたり、居間とつながっているので家族の様子も見られて安心です。
地震で揺れてもそこまで心配することはなくなりました。
暮らしやすさとは安心にもつながるのだなと自宅の工事をしてみて思うことです。
昨年事務所の引っ越しをしました。
以前の事務所と同じ敷地内にあった旧本宅です。
こちらをリノベーションして事務所として使用しています。
工事の計画の際、考えたのはやはり暮らしやすさと安心感でした。
寝たり起きたりはしていないですが、建物に入った時の空気感は本当に心地よいです。
包み込まれる感じ。
これだけは体感でしかわからないものでね。
今は明るくないニュースも多くてみんなで沈んでしまいそうになります。
でもこんな時こそほっとできる場所が必要なのではないでしょうか。
もう疲れてしまいました、、、。という方こそ安心感に包み込まれてみていただきたいですね。
家づくりは街づくり
弊社で働いてくれているKさん。
先日外構工事でカーポートを作ったのですが、
「もしかして家より外構の良しあしで家が素敵に見えるかが決まる?」と思ったそうです。
そうなのです。
素敵な建物も外構がなにもないと、なんだか寂しくなり、外構が素敵ですと建物が何倍も輝いて見えます。
なので私たちも建物を建てる際は、必ずお庭の提案を一緒にさせていただいています。
道路からお庭を望んで建物がある場合、建物にも奥行きがでて、室内からお隣りの建物側や、道路を望んだ際お庭があることで心理的にも視覚的にもワンクッションある安らぎを感じます。
また、お庭に咲く花を季節ごとに眺めたり今の時期ですと新緑の美しさは何ものにも代えがたい心地よさがあります。
そして、その心地よさは住まい手さんだけでなく道路からお庭を見ることができるご近所さんや通りがかりの車の方などさまざまな方に伝播してゆきます。
それが一件の家だけでなく街全体に広がっていったらどんな素敵な街になるのでしょうね。
私はそんな未来を夢見て事務所周辺の外構を計画しました。
庭を見るたび新しい喜びを感じることができて本当に心が豊かになる想いでいます。
先日は自転車のご婦人がお庭をみておられたので、中をご案内させていただきました。
「もう自分ではそんな世話ができないから眺めて楽しませてもらってるの。」と。
そんな楽しみ方もあるのだなぁと嬉しくなりました。
〈雨上がりのお庭〉
お庭見学会開催中です♬
家の敷地と水の流れを計画する。
先回、庭は欲しいというお話の中で、庭にあえて山や池をつくる昔のお殿様の話をしました。
今回は敷地についてです。
家の敷地というと平らなものを想像されるかも知れませんが、自然界に平らな地面というのはほぼ存在しません。
岩や山があり川が流れて地面がつくられていくのですが、その中でどうしても水の流れのように地面は形作られていきます。
ブロックなどで土留めされた土地が平らなのは人工的に作られたものです。
平らだと、当たり前ですが水がうまく流れず水たまりができたり不都合があります。
これを解消すために排水するための枡を設けたりします。
なんだか本末転倒ですよね。
私は、水の流れが自然にできたら余分な枡も必要なく建物と敷地の関係も自然に近づいてとても豊かな風景ができるのではないかと考えています。
車や人の行き来も自然で、かつ暮らしに彩をくれる庭からは樹木や山などがみられる。
そんな風景が浮かぶ敷地を見たとき、とてもワクワクします。
今から家を建てられる方、敷地探しをされている方。
土地探しの時に、家と敷地と水の流れの関係を一度考えてみられたらいかがでしょうか。




